子どもの健やかな成長を願い5月の空を泳ぐこいのぼりの製造が、愛媛県四国中央市妻鳥町のメーカー「村上鯉幟商会」で最盛期を迎えている。工場には黒、赤、青など色鮮やかなこいのぼりが並び、15日は絵柄を印刷した生地の裁断や縫い合わせなど、社員が作業に精を出していた。
 長さ約10メートルの大きなものから40センチ程度の室内用まで商品は多様化しており、現在は約50種類。今シーズンは約10万匹分を製造し、2~3月に全国に出荷する。
 専務の村上将士さん(42)によると、吹き流しに名前を入れる注文が増えているほか、女のきょうだいのためにピンク色のこいのぼりを買い足す人も多いのが最近の特徴という。